マンノン語り

マンノンさんが適当に語るページ

マヤ文明の初心者向けや資料などについて

2012.05.31 Thursday 22:40
 というわけで久々の更新。今度マヤ文明ものの話を書こうかと思い、資料に
関してまとめておこうかと思います。人によって集め方も違うだろうし、何より
誰かに体系的に学んだわけではないので抜けがかなりあると思います。
これを読んでもしかしたらオススメの書籍など紹介してもらえたら、という狙い
もあります。

まず初めは基本と思われるもの、初心者向けと思われるものをチョイス。

古代マヤ・アステカ不可思議大全 柴崎みゆき

たぶん現在手に入る書籍の中で、初心者として読むにはこれ以上ないくらいの本
だと思います。流れがわかりやすく、マヤ・アステカに関する基本的なことが
わかります。何より特筆すべきは全てフリーハンドで書かれたものであること。
すべて手書きになってて、イラストなども添えられているのでとても読みやすい。
文字も手書きですが読みやすいと思います。何より硬い文章の学術書を読むのは
抵抗ありますが、砕けた表現も多いので読みやすいです。

300ページほどある本ですが、基本の資料なども紹介してくれているので
ここからそれらを拾うのも可能。もともとは「マヤ・アステカ遺跡へっぴり紀行」
という本も一冊で出す予定だったらしいですが、どちらも300ページほど
あるので本をわけたようです。こちらの紀行も同じく手書き風味の味のある本
で現地の模様などが詳しくわかるようになってます。紀行文好きな人ならいける
と思います。

ここからは基本と言うか元となる資料。色々な書籍の元ネタとなるものです。

マヤ神話 ポポル・ヴフ 林屋 永吉訳
A・レシーノス原訳 D・リベラ挿画

マヤ神話のポポル・ヴフの日本語訳版です。最初のページに書評があって
それを書いているのが三島由紀夫で驚きました。簡潔にして味わい深い文章で
マヤ神話が綴られています。キチェーと呼ばれる民族に伝わる神話で日本で言えば
古事記などに相当するものです。

創世神話、英雄譚などが主で、マヤ世界独特の登場人物が活躍します。
フンアフプーとイシュバランケーという双子の英雄の話で死者の国に行ったり
神を騙まし討ちにしたりするのですが、古事記などでもスサノオが
似たようなことをしてたりします。神話の場合国が違っても似たような話系
があるようで、それを体系付けたりするようです。

注釈も多くあり、読んでいくと理解が深まるとは思いますが、日本には
あまりなじみのない世界なのでなかなか理解するのは難しいかもしれません。
「ホリホリ、フキフキ」という、道具のすりこぎなどの擬音がちょっと
可愛いのが印象に残っています。

話としては語られて伝えられたものなので話として理解しやすく、物語が好き
な人なら読めると思います。

訳者あとがきにもありますが本来の名前は「ポポ・ヴフ」だそうで。ただ
現地でも「ポポル・ヴフ」で理解されてるので変えていないということだそうです。

マヤ神話 チラム・バラムの予言 望月 芳郎訳
ル・クレジオ原訳・序

マヤの神官達に伝わる伝承などを扱った本。予言というよりも王族のしきたりや
儀式のための手順や呪文、王と将来王となる者への継承儀式などを扱ったもの。
予言部分はカトゥンの予言と呼ばれるもので、この時期はこんなことが起こる
見たいな事が書かれています。

日本だと宮内庁行事のように一般にはあまり知られないような儀式が当たると
思います。理解するのは大変困難であり、書いてある文章がなにを表すのか?
など難解を極めるものとなっています。

当時としては常識だったのもが時代が下るに連れて意味を理解するものが
いなくなり、その当時のままの儀式だけが残り何を意味するのかわからなくなる。
こういうのは昔から続くものには多くあることかと思います。

これがさらに難解なのは、キリスト教の改宗を受けて書かれているものなので
所々でキリスト教的なものが差し込まれていることです。内容も理解しがたく
またそれが断片的なものが多いので、なかなか頭に入りませんでした。

前述のポポル・ヴフは話として読むことは出来るのですが、こちらは無理です。
よほどの物好きくらいしか読む本ではないと思います。ですがマヤの価値観
などがわかる部分もあります。王の権威はマットに象徴される、みたいな。

ソリタ ヌエバ・エスパニャ報告書
ランダ ユカタン事物記


大航海時代業書 と呼ばれるシリーズ本のひとつで第二期 13巻目
このうちのランダ ユカタン事物記の部分が侵略当時のマヤをそのまま
伝えるものとして知られているようです。

ランダというのは司祭でスペインから来て色々現地でひどいことしてる
のですが、当時の状況を伝えるものがこれくらいしかないので、これから
拾うより他はないようです。有名な焚書とかで全部なくなってしまったのが
悔やまれます。

この事物記は当時の権力者達に自分達はこんだけ働いているんだよ!
というのを証明するためのものだったろうと思います。

私はこれを手に入れたばかりでまだ読めていません。500ページを超える
大著なんで少しずつ読み進めていこうかと思います。

というわけでマヤの資料の話でした。私の場合基本もあまり知らないでの
乱読傾向だったのでまだまだ知らないことも多いですが(何より頭に入らない)
ちょこちょこやっていきたいと思います。

創作・資料 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |

コメント

コメントする










この記事のトラックバックURL

http://mannon333.gomeraku.hiho.jp/trackback/11

トラックバック